妙高スキーOFF会
18日
朝飯のあとやることも無く過ごす・・・
朝6時半・・・外を見ると雪になりきれない雨・・・つまりミゾレが降っている。新潟妙高の二月中旬だというのになんということだ。暖冬とひとことで言うが、ここまで雪が降らないのは深刻でさえある。 今期新調したスタッドレスも岐阜ではまったく使う機会がなく、やっと今回履き替えた価値を見出すはずであったが・・・道には雪がまったく無かった。そのうえ雨である。昔ならいざ知らず、こんな 雨に滑ろうという気力はまったく起きない。足も痛いし・・・。部屋でごろごろしているうちに昨日柿の種が言っていた近くの蕎麦屋の話を思い出した。車で30分ほどのところに、なんでもオヤマボクチをつなぎに使った珍しい蕎麦があるらしい。そういえばその蕎麦の話ははかやのんちも以前していたなぁ。よし、そこに食いに行こう!今11時だからそのあと帰ってきて天気が回復していればまた滑ればいい じゃないか。それ、気が変わらないうちに出発 だ。
妙高から飯山(長野県)に抜ける街道沿いに富倉という村がある。そこには何故か蕎麦屋が一杯並んでいる。蕎麦屋と言っても大きな店構えの蕎麦屋ではなく、自宅をそのまま店にしたようなモノばかりで、たしかに街道沿いにはいくつかの看板が立ち並んでいた。その中で柿の種が以前行ったことのある「はしば」に店を決め、入る。まず何も言わないのにおかずが一杯出てきて面食らう・・・こんな蕎麦屋も初めてだ。で、出てきた女主人がまた特徴のある女性で、客の顔を見て注文量を決めてくれる・・・よし、蕎麦は6人分と、笹寿司は5個でいいな・・・ってな具合に勝手に決めてしまう。面白い 女将だ。オヤマボクチ入りの蕎麦は喉ごしがツルツルしていて独特の香りがあり、珍しいという意味では美味しかったが・・・ま、やっぱり自分の打った蕎麦のほうが旨いな、うん(笑)。 笹寿司もそれなりに素朴で旨かったが、やはり活二のカーチャンの作る忠ヱ門の笹寿司には負けている。
さて、何故ここで一風の写真が出てくるかという問題である。そしてこれは「スキーOFFはどうなったの?」という問題でもある。・・・蕎麦を食って妙高への帰り道・・・時間は12時半ごろだった か、一風からじょしゅにメールが届いた。曰く「サルシッチャを作ってみたけど試食に来る?」という内容であった。「サルシッチャってなんやねん?」添付されてきた写真ではあまり分からない。あれこれわけの分からん試作品を作るのが趣味の一風であるが、採算を度外視して作るので販路に乗ることはあまり無く、家族やら我々の味見で終わってしまうことが多い。少し明るくはなったものの雨は完全に上がっていない。しかもビールも飲んでけだるくなった 皆の体はスキーよりもこの珍しい食い物のほうを求めていた。そんな状況を知ってか知らずか・・・一風もタイミングよく(わるく?)メールをしてきたものだ。多分冗談半分のメールだったに違いないが、状況によっては冗談が冗談でなくなる 場合もある。「写真じゃよく分からないから食べに行きます」とじょしゅがメールを返すまでの所要時間は3分であった。一番慌てたのは一風だったに違いない。
問題のサルシッチャ・・・豚の背脂の塩漬けを使っている
浮かれるメンバーの中で唯一人、活二だけが名残惜しそうにスキー場を後にした。リフト券も二日分買ってあったが結局半日滑っただけで捨てることになった。 高速道路を飛ばし、4時ごろ加茂の一風宅を襲撃。サルシッチャなるイタリアンソーセージを見学(笑)。そして試食。飲酒。雑談・・・以前紹介したペレットストーブのおかげで ハワイ並みに暑い部屋の中で、大汗をかきながら一風の勧めるビールを断り・・・切れずに飲まされる柿の種。 この図はまるで大学のクラブで先輩が後輩に「オレの酒が飲めんのか!」と言って酒を注いでいる前近代的風景を髣髴とさせ、笑ってしまった。私といえばじょしゅをまさにこういう時のために連れ歩いているの である。
サルシッチャ入りパスタソース
一風の飲んでいた濁り酒を横取りする
パンチェッタ入りカルボナーラ蕗の薹まぶし
ま、ここに来るといろいろ美味しいものが食えるわい。さらにビールもなにやらアイリッシュやらギネスやら珍しいビールを味わわせてもらった。今やビールは一風の食事と化しているようだ。際限も無く 次々に栓を抜きガンガン飲んでいる。 気の会う仲間たちとの会話も際限がない、一風もテーブルに置いた「磁石式意思伝達掲示板」を駆使して会話に参加するのだが、口でしゃべるのと違って文章というものは言いたいことが短く凝縮されているので却って重みが感じられるのと、読み手の想像力も刺激してくれるのである。7時半まで騒ぎ、帰路に着いた。 結局柿の種は半ば強制的にスチーム風呂に入らされ、アルコールを抜き、ほうほうのていで逃げ帰った。あれ?今日はスキーのOFF会じゃなかったか?。いったい何をしているんだ!俺たちは・・・。 岐阜に着いたのは夜中の12時を少し回っていた頃だった。竜頭蛇尾、いや、胡散霧消したスキーOFF・・・活二ちゃん、また来年ね!今度はちゃんと真面目にカービングやるから・・・。