ジグ製作


  暇なときはジグを作りましょう。日本海にはサワラがたくさんいて、獰猛なヤツラはジグに噛み付いてきてごらんのようにボロボロにしてしまう。ボロボロにするだけならともかく、丸呑みにしてリーダーごとブッツリ切っていく場合も多いのです。だからジグはいくつあっても足りません。ジグ一個で1500円前後しますから、毎回毎回買っていては一匹あたりの単価も跳ね上がりますよね(笑)。

 ジグの造形はネットにも一杯書いてありますので省略します。ちなみに今回は来画という会社の耐熱ウレタンで型を作りました。型は脂粘土と石膏でも出来ます。そこに鉛を流し込んで、冷えたところで取り出します。説明書を読めばココまではそんなに難しくなく、 型さえ作ってしまえばいくらでも同じものが出来ますので、話はその後の製作法に限ります。 

 これが鋳造の終わったジグです。バリを取り、ヤスリとサンドペーパー#150〜250 くらいで磨きます。アルミ箔を張るのでそんなにピカピカにする必要はありません。

   市販の粘着アルミ箔を貼ります。この場合全身に貼っていますが、後で張るホログラムシートによっては頭の部分だけでも良いのです。アルミ箔がいいのは写真のようにナイフの背などでこすると少々の皺やヨレが伸びてきれいになってしまうことです。なおアルミ箔にも光ったものとくすんだ物がありますので、なるべく光ったものを選びましょう。

 アルミを張り終わったらセルロースセメントのスプレーをかけて乾かします。その後サンドペーパーの#800くらいで調整します。

 あらかじめ型紙を作っておいてホログラムシートを切り抜き、皺にならないように貼ります。曲線部分はどうしても皺になりますので切込みを入れて逃がします。少し練習するとなんとなく上手に貼れるようになってきます。ホログラムシートは何種類も売っていますが下地が透けるものもありますので、その場合は下にアルミ箔が必要なわけです。

          

    いろいろなシートを貼ってみました。どれが一番効果的なんでしょう・・・こんなことを考えるのも楽しみのひとつです。意外とこの渋いのが良かったりするんだよな〜なんてね。

ウレタントップコートにドブ付けし、乾かします。こいつは最初は白いですが、乾くと透明になります。

けっこうこれだけでもきれいですが、まだアイと色が付いていません。

 着色はエアーブラシかスプレー塗料缶がいいでしょう。コツは、遠くに離してスプレーすることです。近くでやるとムラになります。濃くしたかったら遠くから長い時間やります。ジグ側面のグラディエーションが肝です。

 アイをつけますが、ポンチなどで叩いてアルミ箔を丸く潰し、そこに貼り付けます。アイが付くとそれらしくなってくるから不思議ですね。

 ウレタンコートに4回ドブ付けして乾燥させ、終わりです。何度もやればそれだけ強くはなりますが、どんなに強くしてもサワラの歯にはかないませんので、こんな程度でいいかな?ってことです。2匹釣ったら市販品でもボロボロなんだから・・・。

 さて費用ですが、型代は除いて、市販品で・・・鉛100g分 50円、ホログラムシート 60円、アイ 45円、ピアノ線(直線) 30円 その他15円として200円/1個ぐらいかな?え〜っ、ジグメーカーっていくら儲けてんの?!


 

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