映画の話 2008
もう映画評論はやめようかと思うほど映画がつまらない。ガッツ〜ンと心に響く映画はないものかねぇ・・・脳みそに汗をかくほどの謎解き映画はないものかねぇ・・・身も心も洗われる清冽な精神映画はないものかねぇ・・・
<2008年度観た映画>
題名 主演など 寸評
National Tresure ニコラス・ケイジ う〜ん、どうなんだろうなぁ・・・初めて映画を見た中学生なら面白いと思うかもね。謎解きの時間が短すぎるよ。こんなに勘のいいヤツラばっかりだとかえって映画がつまらなくなるってことに早く気が付かないと。最近のディズニーはマンネリだ。 I am Legend ウィル・スミス けっこうハラハラドキドキするね。ゾンビも普通はもっとゆっくりゾロゾロ歩いたりするんだけど、ここのゾンビはものすごく俊敏かつ強靭で、なかなか緊張させてくれる。 CHAPTER27 ジョンレノンを殺害した犯人の三日間を克明に描く・・・案の定観客は我々二人だけ。誰も見んわなぁ、こんなマニアックな映画・・・。私としてはいちビートルズファンとして感慨深く観たが、終わって・・・で、なんなの?って感じの映画でした。コレを観た変人がポールマッカートニーまで殺さないように祈る。 L change the world 松山ケンイチ あー、ダメダメ、人類が多すぎるから細菌を世界中にばら撒くんだなんて設定はありえない。犯人グループの行動の一部始終が軽い。エルが何にも推理していない。電車や自転車に乗って逃げ回る姿がサスペンス的でない。最後の飛行機内でのシーンは笑えるほどナンセンス。いつの間にこんなに多数のワクチンが出来ていたのか・・・。総合点30点。 The Bucket List ジャックニコルソン モーガンフリーマン
いやぁ、ストーリーも良く考えられていて、なかなか味のある面白い映画でした。二人の円熟した演技力に加えて秘書役のショーンヘイズのクールな冗談が非常に面白かったです。BUCKETとは棺桶のことらしいが、病院で知り合った癌患者の二人がそこに入るまでにやっておきたいことを話し合うところからこの物語がはじまります。 21 ジム・スタージェス ラスベガスをぶっ潰せというタイトルで上映されているこの映画、面白かったです。どこまで本当なんだろうか?ケビンスペイシーってヤツはこういう役(影の悪役)をやらせると本領発揮だね。ローレンス・フィッシュバーンもどんな役でもこなせる役者だ。 築地魚河岸三代目 大沢たかお 江戸前落語的喜劇をベースとし、異母兄妹を味付けとした構成で、まあまあ面白く観た。日本の役者は台詞をはっきり発音しすぎるね、この世にはもっと曖昧にしゃべるやつもいるし、小さな声でやら大きな声やらで話す人もいるわけで・・・それがどうしても「お芝居的」になってしまう一要因ってわけだ。 August Rush フレディ・ハイモア 邦題「奇跡のシンフォニー」。全編にクラシックからポップスの音楽がちりばめられたなかなか楽しい作品でした。ストーリーも面白いんだけど最後の盛り上がりがいまいちかな?奇跡というのは3人が最後にひとつのメロディーに吸い寄せられて集ってしまう・・・と言う意味かな。 the happening マーク・ウォールバーグ こういう映画はえてして予兆があり、事件がはじまり、原因が究明され、そして主人公が助かる・・・という流れがおおいのだが、ほとんど最後まで何が原因かが分からない展開が良かったと思う。そして主人公が何故助かったかも分からないまま映画は終わる。つまり物語後半まで漠然とした不安を観客に抱かせ続けることが主眼だったのだろう。 What Happens in Vegas キャメロンディアス 邦題「ベガスノ恋に勝つルール」。ストーリー的にはありえない、ハチャメチャなお笑い映画だが、会話だとかキャメロンディアスの表情などが面白く、最後まで見ることができる。良く考えたらすぐに離婚して二人で山分けすればよかったジャン!。 Hancock ウイルスミス けっこう面白かったです。ありえない話はありえない前提があって面白いのだということが分かる。嫌われ者のヒーローという設定がまず面白い。途中からシャーリーズセロン(なんだかでっかくなって可愛くなくなったような気が…)が仲間だということが分かったあたりから漫画チックになってきたが、映像としては迫力があって楽しかったよ。 20世紀少年 唐沢寿明 やっぱ漫画は漫画だ…。映画としては完璧なB級作品。わたし的に一番面白かったのは竹中直人の演技と顔(ありゃいったいなんだったんだ!)。出てきた食事は寿司にラーメンにカレーライス。終わってラーメン食べて帰りました。 Nim's Island ジョディーフォスター なんか中途半端な映画だったなあ…もっとファンタスティックにもメルヘンチックにも作ることもできたし、美しい自然を強調することもできたし、いっそドタバタにすることもできたと思うし、作家が主人公ならもう少し知的な会話も欲しかったし・・・最近のジョディーフォスターはあんまり面白くないぞ・・・好きな俳優なんだけどね。 最後の早慶戦 柄本 明 「私は立派な母親ではありません!」と叫ぶところで涙が出ました。実に深い意味合いを一言で表すところに感動があるのでしょう。そして男はやはりいつの時代でも武士であらねばならないということをこの映画は語っています。気合の入った佳作である。それにしても慶応大学のほうがカッコ良かったぞ・・・早稲田頑張れ!。 wanted ジェームズ・マカヴォイ のっけからブチ切れ寸前のカーチェイスと銃撃戦から始まるこの映画、もし日本人が演じていたら陳腐な映画になってしまうんだろうなあ・・・やはりアンジェリーナ・ジョリーやモーガン・フリーマンの演技というか雰囲気が映画を締めてるんだと思うが、なんとなくアメリカ人が好みそうなド迫力作品には違いない。 Eagle Eye シャイア・ラブーフ ま、これもなんと言うかあり得ないようなストーリーの中でのカーチェイス、クラッシュを織り交ぜたサスペンスともアクションとも言えない・・・う〜ん、ストーリー派の私としたら「もう少しなんとかならんかい!」と言う感じの映画だったなぁ。 幻の邪馬台国 吉永小百合 竹中直人
昔、学生時代に読んだ宮崎康平の幻の邪馬台国の映画だったので懐かしい想いとともに見た。島原鉄道の社主の宮崎康平の変人振りと盲目の彼の目となり、手足となって研究に付き添う和子の健気さと忍耐強さが映画のテーマであったようだ。そしてそんな雰囲気がピッタリの女優は吉永小百合しかいない。63歳とは思えぬ美しさはさすがである。 PS I love you アンジェリーナジョリー ビートルズの歌でも流れるのかと見に行ったが、死んだトーチャンが残ったカーチャンに手紙でクドクド、あれこれ指図するという、予想していた純愛モノとは少し異質な雰囲気を持った作品でした。もういい加減にしろよ、って感じ? 1408 ジョン キューザック これは結果的になかなか面白い映画でした。こういう映画は最後のシーンが大切なのは常識だが、一旦終わったかにみえて実は・・・ってところが面白いんだよね。 saw 5 丸鋸で自分の手は切れんわなぁ・・・前回で終わったと思っていたが、結局気になってミナと見に行った。今までの作品よりやさしいストーリーで、実はこういうことだったんだよ、って解説付き。最後はちゃっかりと続編につながるようにしてあるところはさすがだ(笑)。 レッドクリフP−1 三国志の赤壁の戦いを克明に描いた作品。人的にもCG的にもこういう作品にはお金がかかると思うが、興行収入は一律、つまりSAWなんて安上がりな映画と同じ料金って、少しかわいそうな気もする。しかも私はいつも50割で見ているのでどれでも1000円・・・こうなったら2部に分けて料金を取るしかないのである。P−2は四月だってさ。 THE DAY THE EARTH STOOD S キアヌ リーブス 「地球が静止する日」。リメイク版らしいが、幕切れがいかにもあっけない。人類を絶滅させるという壮大なプロジェクトが、たった一人のねーちゃんに頼まれて中止になるなんて・・・もう少しひねるというか、工夫が欲しかったね。