映画の話 2006
毎年書いてるけど最近のハリウッド映画は本当に詰まらなくなってきましたね。それでも以前なら詐欺にあったと諦めて見ていたが、最近では最初から観る気が起こらない。
<2006年度観た映画> ※グリーンはレンタルDVDで観た作品です
題名 主演など 寸評
海を飛ぶ夢 珍しくスペイン映画だったが、尊厳死をテーマになかなか考えさせられる映画だった。 PROOF(of my life) グウィネス・パルトロウ 数学上の大発見という知的興味を湧き立たせながらのストーリー展開なのでけっこう面白く観ることが出来た。結局最後までその数学的大発見の正体は分からなかったが、人を信じることの大切さがこの映画の主題なのだからしょうがないね。 男たちの大和 反町隆史 良く知られたストーリーと状況なのでいまさらそれに感動することは無いが、CGも含めてどんな映像を作り出したのかを見たくて観たのである。まあまあの出来じゃなかったですかね。 PRIDE & PREJUDICE キーラ・ナイトレイ 18世紀末のイギリスの話だから、ただでさえも高慢と偏見が蔓延していた時代だろう(と思う)。ストーリー自体は淡々としているにもかかわらず最後まで観ていられるのは、発せられる言葉や言い回しが楽しいからである。そう、そこに出てくる会話が楽しい映画こそが、すなわち楽しい映画なのだ。 FLIGHTPLAN ジョディーフォスター きっと失望する内容だろうなぁ・・・と最初から思っていたが、「ひょっとして?」と思い観たのだが・・・。これはストーリー的にありえない話である。いくら搭乗者名簿を消したって周囲の人間が子供づれだったかどうかぐらい覚えてるだろうし、もし彼女が寝てしまわなかったら?。ああ、ストレスがたまるなぁ。 ミュンヘン スピルバーグの作品としては血湧き肉踊らなかったが映像の撮り方は落ち着いていて「見せる映像」の撮影技術というかセンスは流石。3時間近い大作で内容も重く暗いが、アメリカ人と日本人ではイスラエルへのかかわり具合がずいぶん違うので、少しインパクトが薄いかもね。 サイレン ・・・詰まらんかったぁ、やっぱり。で、何が言いたいの?途中に出てきたdog,livesって何だったの?子供を捜す声や表情が必死じゃないよ!(まだフライトプランのほうがマシ)。ストーリーも中途半端。サイコならサイコで、ビシッと決めてほしいなぁ、まったく。 OLIVER TWIST バーニークラーク ロマンポランスキー監督の映画は映像がきれいで、表現したいことがハッキリしていて好感が持てる。戦場のピアニストでは音楽を愛する純粋なピアニスト、この映画では無垢な美しい心を持ったオリバー・・・どちらも真に美しいものは最後には救われるのだという信念を感じる。フェイギン役はあのベン キングスレィ・・・分からんかったぁ!歳とったなー。 JARHEAD ジェイク ギレンホール こんなやつらと戦っても勝ち目は無い。小泉首相がなぜアメリカを大切にするのかがやっと分かった。ジャーヘッド、海兵隊の隠語で、同時に頭が空っぽっていう意味もあるらしい。ジェイミーフォックスも出ていたが、あまり印象は無い。やっぱりアメリカ人が見ていればいい・・・って感じの映画だね。 マザーテレサ オリビアハッセイ こんな映画を見ると本当に今の自分の生活がこれでいいのかと思う。自己犠牲的な奉仕で地道な活動をするテレサを「組織」という必要悪が悲しませる。こんなことをこの映画は言いたかったのだろう。 ニュースの天才 ちょっと前の映画だけど、今TVを騒がせている捏造メール事件と重なって、面白く見た。実際にあった話である。 ナルニア国物語 イギリス人C・S・ルイスが1950年ごろ書いた物語の映画化。一角獣からケンタウルスなどファンタジックな登場人物や美しい景色(ニュージーランド、チェコ、ロスなどで撮影されている)があいまって別世界を創り出している。こういう映画こそ映画館で観るべし。 THE EXORCISM OF EMILY ROSE 悪魔付きか精神病か…、このテーマを法廷闘争で描く。どちらにしても実在人物のエミリーローズは可哀相な子だ。最後に陪審員が申し出る提案が良い。そしてそれを即決する裁判官もさらに良い。単純なホラー映画より見ごたえがあった。 A SOUND OF THUNDER やっぱりB級映画でした。タイムマシンものはもっともっとストーリーに合理性がないと納得できる映画にならない。なぜ(過去を変えると)波状的に現代が変わっていくのか・・・、蝶々一匹で本当に世界が変わるのか・・・、疑問ばかりが残る。 FIREWALL ハリソンフォード 上記よりはましな映画だが、ハリソンフォードの映画は家族が絶対全員助かることが最初から分かりきっているので、なんとなく緊張感に欠ける。完璧を期した計画の割には最後に格闘シーンになってしまうのは主役の要望か・・・? Under World バンパイヤと狼男の永遠の対決を描く、15Rの作品。確かにCGによる描写は生々しくグロテスクで、子供が見るものではないが、それなりに斬新で面白い。 New World コリンファレル 新大陸に拠点を作ろうとする大英帝国の提督と原住民の女の恋物語だが、当時の列強の植民地政策に反感を抱く私としては単純に恋物語とは写らなかった。最後はあの「風とともに去りぬ」のスカーレット的結末となった。 Sound of thunder ベン キングズレイ ベンに騙された。蝶々一匹でこの世がこんなに変わるものか!科学的説得力にもストーリーの面白味にも欠けたB級作品だ。 ダヴィンチ コード トム ハンクス 思ったより…期待はずれでした。だいたい日本人の神はもともと人間であるため、キリスト教徒に比べて命題のインパクトが少ない。それにダヴィンチの絵の謎解きが最後まで続くのかと思っていたので、それがイントロだけだったせいで、拍子抜けした。この映画の素晴らしさは多分この意味ありげな題名だな! Goal サッカー好きでないと見ていられない映画。ワールドカップの開催を間近に控え、戦意高揚のために見に行ったが、映画を見て(イングランドリーグの話)日本が勝てる気がしなくなった。最後のほうで出てくるベッカムとジダンがご愛嬌。 POSEIDON カート・ラッセル 以前の映画のリニューアルかと思ったら完全復刻版でした。映像が少しは良くなってるのかな?あまり感激無し。 デスノート 藤原竜也 面白かったです。私の好む非日常性と理論に裏づけされたストーリー構成。なかなか出来が良かったと思いますが、ひとつだけ。あまりにも犯人にたどり着くのが早すぎるかな?。もう少し推理を楽しみたかった気がする。後編も楽しみだ。 日本沈没 柴咲コウが乗っていたPS250が、なかなか雰囲気出ていましたね。なんといってもCGが、特に山岳地帯の地殻変動あたりが上手く作ってありました。ストーリーは第一作とかなり雰囲気が違うが、ま、おんなじでもツマランしね、いいんじゃない? 幸せの黄色いハンカチ 高倉健 先日テレビでやっていたので見た。何度見ても最後のシーンで涙が出る。誰でもハンカチは一枚だと思っているじゃん、猿の惑星の第一作のラストシーンのごとくその想像を裏切る心憎い演出は映画の原点だ・・・と思う。 親指探し V6のケンちゃん 主人公のファンに切符をもらって深夜に4人で見に行った。原作も半ば無理やり読まされていたが、映画はまったくもって原作無視で作られており、ストーリーも必然性も仕掛けも何も無いアホみたいなC級作品でした。一緒に行った横のねーちゃんとつい雑談をして回りから白い目でみられちゃったぁ・・・。 UNITED 93 あの911で乗客がハイジャック犯に反乱を起こしたとされる93便を克明に描写した映画。今更ながらとんでもない事件だったんだなぁと見ていて思うが、なかなかリアリティーがあり、緊迫感が画面一杯に伝わってきた。もうすぐ公開の貿易センタービルの前哨戦だな。 THE LAKE HOUSE キアヌリーブス サンドラブロック
イルマーレというタイトルのほうがいいね。2年間の時間差・・・というのが面白い。最後はちょっと簡単すぎて盛り上がりに欠けたが、サウンドトラックでなんか懐かしい声だなぁと思っていると、やはりポールの歌う this never happened before だった!早速CDを買って帰る。 WORLD TRADE CENTER ニコラスケイジ この映画ってさあ、なにもニコラスケイジじゃなくても良かったんじゃない?ただ瓦礫の下に埋もれているだけでさぁ・・・え?どうなの? どちらにしても前宣伝ばっかりで大して面白くない映画だった。UNITED93のほうがいいよ。 デスノート後編 前編よりさらに面白かったです。映画を見ながらこれからどういう展開になるかを予測するのは楽しい。最後のデスノートがおそらく偽物だろうと思っていたのは、映画館の中で私一人ではなかったか・・・ははは THE DEVIL WEARS PRADA メリル・ストリープ アン・ハサウェイ
今期見た中では最高の映画でした。私のまったく分からない世界の話だったからいろいろな意味で面白かったのかもしれない。ハリウッド映画もこういう女性の映画では割合面白い作品を作るじゃないか!。華やかな世界と沈痛な個・・・歳をとったメリルストリーブの最後の笑顔が素敵だった。 SAWV 今回のSAWはのっけからかなりヘビーであったが今までの謎解きも含めてまぁまぁ納得のいく出来であった。みなマリと行ったがじょしゅは見ないと言ったので、みなと一緒に見た。マリとじょしゅは武士の一分を見たようである。 硫黄島からの手紙 渡辺 謙 父親たちの星条旗を見ていないので対比できないが、渡辺謙はやはり役者として他の人より一歩も二歩も進んでいるね。雰囲気が違うよ。 CASINO ROYALE ダニエル・クレイグ 007の一番最初の物語…という設定。テンポがよく面白い。飛行機の中のボンドとエヴァ・グリーンの会話が面白い。こんな知的な会話を知的な女性としてみたいもんだ。 題名どうりポーカーの大勝負がクライマックス。ソニー製品もやっぱり最後にバイオ(ノートPC)が出てきました(笑)。