フラダンスと英語のインストラクターたちにそば打ちを教える・・・の巻


 去年ハワイに行ってから英語を習い始めた私。ハワイでネイティヴな発音が良く聞き取れなかった悔しさで「これではイカン!」と一念発起。役所の友人が習っている教室に飛び入りで参加することにした。この教室は役所関係の外国人に頼み、有志で開いている教室で、3人の講師がいた。一人はオーストラリアのおばさん(失礼!)、もう一人は30代のチャイニーズオーストラリア人、もう一人はアフリカからはるばるやってきたネイティヴアフリカンのアリュー(35歳)。一通りこの3人の講師たちに教えてもらったが、その中で一番丁寧で分かりやすい教え方をしてくれるアリューに一月から私とじょしゅ、そしてじょしゅのフラの先生であるカズコちゃんの3人でプライベートレッスンをしてもらうように頼んだのだ。

 アリューは西アフリカのシエラレオネ(ポルトガル語でライオンの山という意味)という国から日本にやってきた。シエラレオネを日本人のほとんどが知らないと思う。私も知らなかった。以前アリューがシエラレオネを紹介すると「オレシラネー」とある日本人が言ったと大笑いする。ウィキペディアの紹介記事にもあるが、世界でも乳幼児死亡率が最も高い国のひとつで(24%)金とダイヤモンドの資源はあるが、長く続いた内戦の影響で人々は貧しい。英国の統治が続いていたこともあって公用語は英語である。アリューは卒業後5年間中国で学び、そして名古屋 市立大学の先生に呼ばれて日本に来た。日本に来て7年である。中国語も日本語もペラペラだ。役所で通訳、翻訳の仕事をしながら小学生にも授業で英語を教えている。そして休日や夜は名古屋大学での修士論文を書くための勉強もしている。大変な努力家で、エリートでもある。しかし給料は安い。それが彼の悩みの種だ。

 一方このカズコちゃん、スマートで色白美人なのに何故かシングル。この十年間、男性ではなくフラに魅入られ、付き合ってしまったのが敗因・・・あ、いや、まだまだ結婚できます、本人にその気があるんだから。フラでは100人以上の生徒を教える先生で、私も何度か見たり撮影をさせてもらっているが、以前バレーをやっていたこともあるから、それはそれは優雅な踊り方である。あのセクシーな腰の振り方は、残念ながらショーの時以外はほとんど男性の目には触れない。生徒は全員女性なのである。フラではいっぱしの先生になったが、どうにも結婚相手が探せない・・・これが彼女の悩みの種だ。

 悩みを抱えた二人が仲良く蕎麦を打っている。「いっそのことお前ら、結婚したらどう?」とも思うが、まだ会って日が浅い。もう少し様子を見てみよう(笑)。この二人のプロフェッショナルに私が教えられるのは蕎麦打ちぐらいしかない・・・と二人を呼んだのである。適当に教えて、適当に作っても相当美味しい蕎麦が出来上がるのが不思議と言えば不思議である。二人ともけっこう熱心である。特にアリューは何も教えていない最初から"I'll try!"と蕎麦を切りたがった。好奇心旺盛なのである。カズコちゃんも「私ってO型で大雑把なの〜!」と言いながらけっこう几帳面に細く蕎麦を切る。やはりプロというのは何をやらせても意気込みが違うものである。

 

 

自分で打って自分で食する・・・これが旨くないわけが無い。今まであまり蕎麦を食べなかったアリューも(お世辞ではなく)すっかり蕎麦が好きになったと言っていた。下の右の写真は去年sonetaが作ってくれたジャガイモの香草焼きだ。今や私の料理のレパートリーの一つである。これを作るたびにsonetaの顔が頭に浮かぶ。面白いものだ。蕎麦 粉も彼の知り合いのイーハトーブ農園(宮城)から直送してもらったものだ。

 食事の後は腹ごなしのセッション!(笑)。初めて叩いたというドラムはさすがアフリカン、テクニックは無いが見事なリズム感とノリだ。年齢から言ってもビートルズはあまり知らず、ボブマーリーが好きだと言っていた。

 蕎麦と音楽って、エアロビの後の水泳みたいに、合うんだよね〜。英語の先生の前で堂々と英語の歌を歌う・・・これが私の強みだ。カズコちゃん、今年こそいい人を見つけてね!。なんだかワケ分からんまま、ジャンジャン!。


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